4月20日
無錫駅へはタクシーを利用する。指定席券が無いので早めに
構内へ入るのが目的である。
改札を抜け、ホームへと急ぐ。
「お父さん、何か匂わない?」
汽車が入ってくるや娘は小さな声で言う。
それには私も気づいたが返事をしなかった。
客が降りると高い階段を上る。横から割り込まれないようガードは忘れない。
「あ、席が空いてるよ」
5人がけの席に私たち4人は席を取ることができた。
ここは端っこなので、6人がけが5人がけになっている席だった。
窓際に一人のおじさんがいた。彼は何も言わず、私たちの行動を見ていた。
「○△×○△▲」
突然、おばさんがやって来て大声で怒鳴った。
「あなた、何で私の席を確保してくれないの、まったくもう〜」
と、叱責している。
おじさんは笑うだけで何も答えなかった。
陳さんは、隣りの4人がけのシートに移る。やがて、汽車は動き出した。
無錫 → 蘇州 2181車 4.50元 座席指定無し
08:37初 硬座
確保した席の横は洗面台とトイレ。匂いの元はそこだった。
「ハエが飛んでる〜」
そう言いながら、娘はすぐに転寝を始める。(どんな神経をしてるのやら…)
トイレを利用する者、ポットにお湯を汲みに来る者、汽車の騒音と
人々の流れは蘇州に着くまで絶えることはなかった。
蘇集に着くと宿泊とツアーを予約。
バス飯店(バスは聞き取れなかったのと、覚えていません。)
一泊 ツイン80元。人民路沿いで北寺塔が見えます。
昨年泊まった桃花場大街路には、5〜6分の距離。
実はここは外国人は泊まれない。陳さんは中国名を使って記入。
私たちはその友人だからと利用することができた。
日本語でしゃべっていても、係員はおかまいなし。
(はてさて、どうなっているのやら)
部屋に入ってみて、唖然。
掃除はされていないようだし床はビショビショ。(陳さん夫婦の部屋)
エアコンのスイッチが入らない。姉御をよぶと電池部分を触って回復。
バスタブはあるが、栓が見当たらない。結局シャワーのみ。
(一人600円の宿泊じゃ、こんなものか)と、あきらめる。
蘇州水上遊覧船 68元 0512 65164511
■獅子林
蘇州四大名園の一つで元代の高僧により築造された禅式の庭園。
園内は太湖から取った太湖石がふんだんに用いられており、これらの
空洞だらけの奇岩があたかも獅子のように見えることからこの名が付いたらしい。
一部屋で演奏会がおこなわれていた。聞いていると“三味線”の音色ではないか。
日本の三味線のルーツはここにあるのかもしれない。そう思いながら聞いていた。
聴衆もイスに腰掛け熱心だ。それが終わると演奏者が何か言った。
みな一斉に立ち上がって出て行った。
「何が起こったんだ、どうなってんの」
「あと20元出せば、演奏を続けます、だって」
そう言われて立ち去るのもいかにも中国らしかった。
むろん、私などもお金を払う気もなかったが…。
昼食は街の小さな食堂に入る。15元の弁当を食べる。
私たちが食べていると、おじさんかおばさんかわからぬ人が入ってきた。
姉御が追い出したかと思ったらレジ袋を持って帰ってくる。
その袋にお客の食べ残しを入れて、外で待つ人に渡していた。
甘いものもすっぱいものも辛いものも、ごちゃ混ぜ。はたして、どんな味なのか。
テレビでやはり食べ残したものを、食堂の奥で孤児に食べさせているのを
見たことがある。目の前で実際に見るとは思わなかった。
日本ならば浮浪者は残飯バケツから拾っていくのだろうが、優しさの観点が
中国のほうが残っているように、私には思えた。
寒山寺 20元 п@0512-65336634
http://www.hanshansi.org (中国語)
恐らく日本人にとって少林寺に次いで有名。
昨年は工事中で入れなかったが、今年は念願がかなった。
紀元502〜519年に創建された。
この寺は、”妙利普名塔院”(みょうりふみょうとういん)とよばれていた。
唐時代(627〜649年)に寒山と言う僧侶が
住むようになったことから寒山寺と呼ばれるようになったと伝えられている。
昨年、マッサージをしてもらった店を訪ねてみた。
ガタガタだった石畳の桃花場大街路は、きれいに整備されるらしい。
工事中で歩きにくい。様子も変わっていて見つけるのに苦労した。
中へ入ると4台のベットはお客でいっぱいである。
「あと1時間はかかると言っているよ。どうする」
物珍しそうにお客も見ている。おしゃべり好きの奥さんはいなかった。
結局、お土産だけを渡してマッサージはあきらめた。
次にこの店へ来ることはないだろう。
出ようとすると、ご主人があわてて出てきて握手をしてくれた。
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