農業を大切に!

日本の農業の歴史と政策について、勉強しました。
今さらながら自給率の低さに驚き、農業の大切さを実感しました。
視力があれば、農業に従事したいと悔やまれます。

 私は少年期、祖父母と一緒に奄美大島で暮らしていました。
農業と大島紬が生活の糧でした。
小学校低学年のころには、私は農作業の労働力として
十分な働きをしていました。
もちろん、祖父母と私の3人だけの暮らしだったので労働力として
小さいながらも手助けをすることは、当然の成り行きです。

 “三ちゃん農業”を、やっていたのです。
それが昭和40年代ごろからは“米作り”をしなくなります。
もっぱら、サトウキビが中心となっていました。
私としては、“米作り”がなくなれば楽でしたから
内心喜んでいました。

サトウキビ作りは重労働です。
そのサトウキビもキューバからの安い砂糖におされて、
徐々に耕作面積は減っていきます。
中学.高校のころは、他の家の農作業のアルバイト。
けっこうなバイト代をもらって、小遣いには不自由しませんでした。

 後年、わかったことですがそれは“減反政策のせい”だったのです。
米作りをやめたら補助金が出ていたのです。
古米、古々米が有り余っているとの新聞記事をよく
目にした時代です。



 戦後の日本は農地改革により、自作農が大量に発生しました。
自分の土地を持った農民は農産物の生産を増やしていきます。
食糧管理法(食管法)によって米は政府が全量固定価格で、買い上げます。

これにより、農家は生活の安定が保証されました。
さらに農家では意欲的に生産に取り組むようになります。
また、肥料の投入や農業機械の導入などによる
生産技術の向上から生産量が飛躍的に増加していきます。
背後に“農協”の存在がありました。

農協主催の海外旅行がピークで、そのうちに
 「農協、月へ行く」
と、揶揄された時代です。

 農民から米を買い上げるのを決定するのが、米価審議会です。
高く買い上げ、安く売る。農民はもちろん、国民も喜びます。
“ばら撒き政治”は、こうして始まり自民党の絶大なる
支持者を作りだしました。

 ところが、日本国民の食事の欧風化などに伴って、
米の消費量は漸減してきます。
そのため、政府が過剰な在庫を抱えることとなります。

 米の消費量減少が進み、しかたなく減反政策を行い
さらに諸外国からの米の輸入自由化要求などがつきつけられました。

1970年代以後には、農協などの生産者団体や
「農林族」などの族議員の介入が行われ、
毎年の生産者価格決定の時期になると、
審議が大混乱に陥りました。
 そうして審議会の答申は無視されて、
政治判断によって価格が決定されるのが恒例となります。
米価審議会の役割の形骸化が進んでいきます。

 生産者米価はもともと、買取価格よりも売渡価格が安い
逆ザヤ制度ですから、赤字が増大していきます。

政府の米の在庫が増加の一途をたどったため、
新規の開田禁止、政府米買入限度の設定、自主流通米制度の導入、
一定の転作面積の配分を柱とした
本格的な米の生産調整を1970年に開始します。

 制度的には「農家の自主的な取組み」としましたが
転作地には麦、豆、牧草、園芸作物等の作付けを
転作奨励金という補助金で推進します。
ここでも、ばら撒き政策が行われました。

このような状況の中、食糧管理法が廃止されて
食糧法が施行されます。

○政府の米買入れ目的は、価格維持から備蓄に移行する。
○買入れ数量は大幅に削減する。
○米の価格は原則市場取引とする。
このような農業政策は農業離れを促進していきます。

今回の参院選挙(07年7月29日)の自民党の大敗には
農家の不安・不満に応えようとしなかったことが
最大の敗因だと言われます。
「もう自民じゃダメだ」
と批判票を入れたことが大きく影響しています。

 農業政策は今年から大きく変わりました。
国にも県にも金がありません。
今までのように補助金をばら撒くことができなくなりました。
もともとは、この政策がおかしかったのです。

自立を促すような政策に変わってきました。
小さい農家の面倒は見ませんよ、
会社にしなさい(農業生産法人化)、
耕作地を増やしなさい(認定農家)。
もっともな話しですが、簡単にはいきません。

 結局は「昔からのばら撒きを形を変えたものであり、
自由化の名のもとに太刀打ちできずに、借金だけが
残るものです。不安ばかりが残ります。
食えなければ後継者は育たず、嫁も来ず、過疎化はすすむ。


農民は未来が見えないから自民党にNOを突きつけたのでしょう。
農業問題は、食の安全・安心、食糧安保の面からも
大いに論じられるべきものです。
食料自給率40%をどうにかしない限りは日本は
救われません。

民主党も自民党も“ばら撒き政策”以外には
考えられないようで、どこかがおかしいと言わざるをえません。

農業者所得補償:民主党案の財源などで質疑 参院農水委
(毎日)

農地改革:「新規参入促進を」諮問会議民間メンバー4人
(毎日)
農業総産出額:06年は8兆2900億円 4年連続で減少
(毎日)

農業補助金の対象拡大 自民、基準緩和を検討
(共同通信)

その他、参考 ウィキペリアより

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