銭湯も大変だ



 尼崎市杭瀬周辺は、都会の中でも珍しく銭湯の多いところです。
これは、アパートや文化住宅が多いことと、自宅に
風呂があっても銭湯へかようファンが多いからです。

 しかし、ほとんどの銭湯はお昼の3時からしか開きません。
朝から入れるスーパー銭湯が人気をよんできています。

 一言で言うのは乱暴ですが、銭湯は家に風呂のない人とりわけ
高齢者が多く、最近では一人で風呂に入れない高齢者が
ヘルパー(身体を洗ってくれる)を連れてきて、
入る姿も見受けられます。

 それにくらべ、スーパー銭湯は体力的にも金銭的にもゆとりのある
中高年が、それも女性が圧倒的に多いようです。

 銭湯の入銭料は尼崎市は、昨年改訂され
380円になりました。
 (それまでは340円だったのですが)

 銭湯とスーパー銭湯にかかる税金は75円と同等なのです。
広い浴場で食事もでき、ゆっくり休憩できるスーパー銭湯を好むのは
当たり前で、銭湯の経営は難しくなってきています。

 値上げのさい、お客様と業者でひともんちゃくありました。
私の店のある商店街にも「○○温泉」があります。
そこの客の話し…。

 値上げ初日、さすがにお客様は怒った。
おばさんたちはもちろんだが
あまり文句を言わない、おじさん連中も言った。

 「駅の向こうの銭湯は値上げしないでがんばってるんや。おまえのところは
何で上げる?」

そう言って何人かが駅の向こうの銭湯へ。
実力行使をした。
そうなると、お客はまばらで閑散な日が続いた。

「○○温泉」はたまらず、値上げを20円にし、360円にした。
少しずつお客さんは、帰って来ました。

 2ヵ月後、駅の向こうの銭湯も20円値上げして360円になった。
「○○温泉」は前のように常連客が来るようになりました。
近くにあった「△△温泉」が今年閉鎖をしたため、今では
前以上に客はやってきています。

 浴場組合で決めた入銭料を実施できない銭湯側の
苦労も相当のものでしょう。しかし、お客の力のほうが強い
下町ならではの話しです。

 360円のうち、75円が
市の税金分です。商売はほんまに、むずかしいですね。

 銭湯にかかる税金(尼崎市の場合)

 散髪、マッサージ、浴場業者などの組合では
目安として基準額を定めていますが、いまや消費者優位の
時代です。価格破壊を自前で吸収できない業者はつぶれていくのでしょう。

 杭瀬地域1平方km内に
なんと銭湯は8件あります。それでも、この2年間で
2件閉鎖しました。尼崎市内には84件の銭湯があり
その1割が杭瀬周辺に集まっています。

 尼崎市の銭湯

 新聞で次の記事が目にとまりました。
隣の西宮市の話しですが、庶民の楽しみが
奪われようとしています。
 競争原理とは無縁の市の考え方は商売人を
泣かすだけではないでしょうか。

財政難西宮市 免除規定改定75円
          (2006年8月23日)



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