洋二は年に1度インフルエンザの予防注射をするついでに、
尿検査と血液検査をすることにしていた。
前回もそうだったが、今回も
総コレステロール 234r/dl ↑
(正常値:130 〜220r/dl)
中性脂肪 198r/dl↑
(正常値: 40 〜150r/dl) でした。
お医者さん曰く、
「お肉をひかえめにして、野菜や
魚を食べるようにしないと、だめですね」
笑っただけで、
「また、来年きます」
そう言って出てきた。
(中年になるとだんだん肉が食べられなくなってきて
野菜や魚を中心に食べるようになっていた。
これ以上どうすれっちゅうねん)
洋二は思ったことは、おくびにも出さなかった。
しかし、心当たりがあった。ビールだ。
レギュラー缶3本から4本、毎日飲んでいるのだから。
これをやめたら、数値は必ず改善するはずだ。
再考コレステロール:/上 疫学調査では「高めが長寿」
再考コレステロール:/中 男女同じ基準はおかしい
再考コレステロール:/下 「独自基準なら降下薬不要」
卵:食べる頻度と「心筋梗塞」無関係−−9万人規模、厚労省調査
店に来るお年よりは、そりゃー
中性脂肪とコレステロールを気にしている。
下げるための薬を服用している人がほとんどで
服用していない人が珍しいほどだ。
もう一つは「血圧」です。
血圧降下剤もかなりの人が飲んでいる。
患者さんにせがまれて薬を出す
医者もいるようですが、話を聞いていると
せがんで薬をもらっている人も多い。
検査結果は一つの目安にはなるでしょうが
男も女も老いも若きも、同じスケールで
計る現代医学は、いかがなものでしょう。
「薬がなくなるから、あわててもらいに
行って来ました」
「卵がだめだとお医者さんが言うので
もう何年も食べてません」
本当にあきれたものです。
検査結果が万能で薬を飲んだら、
病気にならないと信じているのでしょうか。
そう信じたいのかもしれません。
そう言う患者さんを正しく指導できる医師は
少ないようです。
洋二は皮肉を込めて言った。
「あの○○監督さんでも、血圧を
下げる飲料水の宣伝をしていても
脳出血は避けられなかった。
××殿下も、まだ若くて体力も
十分でしたが心臓がとまったですよね。
気をつけるのは大事ですが、人生なんて
“阿彌陀くじ”みたいなものじゃないですかね」
「糖尿病や通風、腎臓病など素因が無い人は
それほど気にしなくてもいいですよ。
薬を飲むより、食べるものと運動で
治すようにしましょう」
なんて、言うお医者さんこそ
名医だと思います。
検査結果のまやかしを修正し、
薬に頼らない老後をおくれる、そんな
医術の発展を期待したいものです。
(2006年12月5日)
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