障害者白書によると、身体障害児・者数は
約351万6千人。
このデータは、厚生労働省が5年ごとに行なっている
身体障害児・者実態調査
(国勢調査データをもとに無作為抽出した上で実施。)に基づいていて、
直近のデータ(=約351万6千人というデータ)は
平成13年のものです。
うち、約332万7千人が在宅の身体障害児・者。
視覚障害児・者は約30万6千人で、9.2%を占めています。
ところが、統計データに出てこないものも多いようです。実際には、
これよりもかなり多いと思います。
私は、会社をやめて盲学校へ行くことになった時、家族や
自分との葛藤がありました。
●子供がまだ小さく、マンションのローンも、かなり残っている。
●3年間の学校生活で、収入はないし、生活できるのか。
●会社では、ほとんど仕事らしい仕事ができない。
●いまさら、畑違いの、針灸マッサージ師として、自活できるのか。
等などです。
盲学校へ入ると私と同じような悩みで
悩んでいた人が多いのに驚かされました。
幸い私は、退職と入学を同時進行して、進めたので、
ふっきることができたのかもしれません。
糖尿病.ベーチェット病.交通事故などで、視力を失い、
家に閉じこもる人が、多いようです。
突然の失明は、私のようにじっくりと考える時間を
与えてくれなかったのです。
彼らの悩みに比べたら、私の悩みなど甘えでしかないと
思い知らされたものです。
独立開業して来院される患者さんの話しを聞き、家族の中に、
視覚障害者を抱えている人が、結構いるものなのです。
定年前で網膜色素変性症で苦労しているご主人、
妻は定年後のご主人のことが心配でたまらない。
自分の姪っ子が高校のときに事故で失明、親がかわいそうにと面倒見て
今では、点字も読めず家でこもっているんですよ。
などなど、聞くと統計に出ない人が少なくないと思われます。
視力が弱くなる、低下する、あるいはまったく失ってしまうことは、
かなりつらいことです。だから、閉じこもりきりの人は意外といるものなのです。
障害者自立支援法は、この点にはまったく触れていません。
この法案では救われない人も、多いでしょうね。
(06年3月6日)
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