4日目は万里の長城見学です。
万里の長城といっても、北京境内には
八達嶺長城、金山嶺、慕田峪、司馬台などの長城があります。
北京市街から北に約80km行ったところにある
八達嶺長城は保存状態が最もよく、長城の中でも代表的な区間です。
私たちもここを見学することになりました。
関所の城楼は明の弘治十八年(1505年)に
建造され、城楼の東西両側に門が一つずつあり、
額として東の門の上に「居庸外鎮」の四字が彫ってあり
西の門の上に「北門鎖鑰」の四字が彫って
あります。
要人来客のため…
長城を目前にバスは立ち往生。前も後ろも
横も渋滞しています。
「どうしたんやろ。ぜんぜん進まないね」
「おそらく、どこかの国の要人が来てるのでしょう」
李さんは、さらっと言いました。
「別に問題ではないよ。中国ではよくあることです」
あきれかえる私たちに女性の“超”さんが言いました。
「今、長城近くにいる友達に電話したら要人が来ているそうです。
リータオワンって言ってるけど、どこかしら?」
私はピンときました。国名には外来語の発音が当てられているからです。
「おそらく、リトアニアのことでしょう。外来語ですね」
中国では、たとえば天安門広場でも警察官や軍人がたくさん立っていて
「これよりこの区域は立ち入り金芝です。出て行ってください」
ある日、ある時間突然そう言われ、その時点ですぐに立ち退かなければ
ならない。中国の人は慣れているそうです。
これが共産主義の実態なのでしょう。
これが日本ならどうなるでしょう。確かに要人来客の場合は物々しい
雰囲気の中で警備がおこなわれます。だが、前もっての広報活動がなされるのは、
必須であり、突然ということはないと思います。
結局、1時間半は待たされたでしょうか。
解除された後、長城の入り口には沢山の人々が群れをなしていました。
欧米人から韓国人.日本人.中国人など
色々な民族の人がひしめき、ひたすら開門を待っていました。
とうとう、おれた
長城を途中で引き返したHさんを、私たちは休憩所で見つけました。
彼の周囲には若い女が10人ほどいます。
「あれ、Hさん。どうしたの。女の子をはべらかして」
女性添乗員の声で女の子たちは、蜘蛛(くも)の子を散らすように逃げ去りました。
「いやーまいった。しつこくてな」
私がHさんの横に座ると姉御がお茶を注いでくれます。そして
Hさんの横にまた座りなおした。手に何かを持っています。
「8,000円まで下げるから買ってよ」
ひすいのループタイである。hさんは拒み続けています。
「いらんのやったら、買わんほうがええで」
姉御は私をにらんだ。
「今日は朝から一つも売れてないんです。このままではマネージャーに
怒られてしまいます。お願いしますよ」
今度は泣き落としです。Hさんの腕をしっかり握っています。
「6,000円まで下げます」
「よっしゃー。買おうか」
Hさんは、とうとう買わされてしまいました。
ループタイは1万5,000円から6,000円になっていたのです。
姉御は次に私をターゲットにした。
「バイアグラがあるけど、どう」
「プーヤオ。わしはこの店3度目やで」
「あれ、お客さんは中国へよく来るのですね」
そう言うと彼女はすっといなくなりました。
「さっき、私もバイアグラすすめられたんです」
「えー。バイアグラもこうたんですか」
「いやいや。1錠1,000円を500円にすると言うから
『なら、2錠売ってくれ』って言ったら、一瓶売りだって。
1万5,000円だと言うから」、買わなかった」
かわいそうに。Hさんは売り子さんの、餌食になっていたのです。
「李さん、これ本物ですか?」
バスの中でHさんがループタイをかざして聞きました。
李さんは、見ようともせず
「本物とは言えませんが偽者とも言えませんね。本物のひすいは
何十万円も何百万円もしますからね。それに本物は酸素を含んでいるから
光にかざして見るとわかるんですよ。でも、それは偽者ではありませんよ」
「ガ〜ン。ようするに、本物ではないってことですね」
Hさんはがっかりします。
「いいじゃないですか。話しのねたになりますよ」
そう言うFさんのてには、ヒスイ球が握られていました。
それにしても、中国の添乗員たちは私たちが売りつけられているのを
横で見てみぬ不利していました。売り子さんたちの生活を
考えてのことだったのでしょうか。
Hさんがシルクのパジャマが欲しいというので、帰りはシルク店へ。
シルク店には正直私は、興味はありません。むしろ、行きたくない場所です。
それでもみんなは、買い物を楽しんでいました。
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